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ウィズコロナの製造業とこれからのヒント

このコロナ禍でインフラ系と医療系、一部のICT系以外の製造業は軒並み大変なことになっていますし、その業種でもサプライチェーン崩壊の影響を受けているところは大変です。私ができることは、今後どうなるか、どうすればいいかを一緒に考えることだけかもしれまんが、今後に向けての考えるきっかけになればと思い、#いま私ができることとして、考えていることを書きたいと思います。

withコロナの製造業

ウィズコロナ(withコロナ)については前回の記事「withコロナの製造業のテレワーク」に書きました。この状況はマシになったとしてもワクチンが開発されるまで続き、さらに変異の可能性があり、はたまた新たな感染症がどこかで出る可能性もあります。

では今のような状況が前提とした社会での製造業はどうなるのでしょうか。

一つ言えることは「今までと同じ状況には戻らない」です。人々の生活環境が変わりライフスタイルが変わります。グローバルサプライチェーンもBCP(事業継続計画)を無視できなくなり、バリューチェーンの源流に近いものづくりは様々な影響を受けて変わります。大小様々な変化がありますが、どう変わるのか色々とアイディアを出してみます。

日本の主要業界である自動車業界の市場縮小が加速する

日本自動車工業会のHPにある2017年のデータでは、自動車製造業の製造品出荷額等は60.7兆円、全製造業に占める自動車製造業の割合は19.0%と製造業の中ではダントツです。この裾野の広い自動車産業の変化が加速します。

元々自動車産業は100年に一度の変革期と呼ばれるほどの大変革期にいて、

・CO2抑制による電気自動車化
・自動運転、ICTなどの技術との融合
・シェアリングビジネスの出現
・米中貿易摩擦やBrexitなど世界情勢の影響を受けやすい状況
・先進国の自動車販売台数の頭打ち

といった状況がありました。これに加えてウィズコロナでは、

・中~低所得者の購買意欲・購買力が減る
・一般の人が一番車を使う通勤が減る
・休日も家で過ごすことが以前よりは増える

という状況なので今まで以上に自動車が売れなくなり、新型コロナウィルスの影響が小さくなっても戻り切りません。元々、近い将来の電気自動車化による部品メーカーの再編が想定されるので、部品メーカーの自動車離れを早く促さなければ自動車で培った技術が失われかねません。

多くの自動車部品メーカーは、自動車会社や系列に依存していて他産業との取引が難しかったです。自動車関連の取引額が大きく、求められる管理レベルが高度で(負荷がかかる)、しかも他産業と取引形態が違うなど、色んな理由がありました。

ちなみに自動車業界の雇用は約550万人です。この裾野の広さは無視できませんね。

ウィズコロナでいい業界・苦しい業界

多少落ち着いても戻り切らないので、ほぼ全方位的に苦しいです。でも変化が何もないよりある方がビジネスチャンスは大きいです。企業にとっては「苦しい=悪い」と考えずに、業界の方向性を考える材料として参考程度にしてください。もちろん伸びるであろう業界もあります!

発展・好調・安定の業界

オンライン化、ICT化が加速します。合わせて日常生活が変わります。変わることによって、いい影響を受ける業界や引き続き安定する業界を考えてみました。

スライド13

こう書いてみると色々ありますね。この業界と付き合って行けるようにアイディアを出してみてはいかがでしょうか。

(今までのままでは)苦しい業界

前提として景気回復にはかなりの時間がかかります。また、上に書いたような変化が起こり、悪い影響が重たくのしかかってきます。以下のような業界が苦しくなるであろうと考えてみました。

スライド14

変化をチャンスとして捉え、この状況で生き残る・勝ち残る企業は絶対に価値があります。どう勝ち残るか踏ん張って考え、行動するしかないです。私も協力したいと思いますので、共に考えましょう!

製造業のこれからのヒント

大胆な変化を腹くくってするしかないです。例えば自動車部品メーカーであれば、長期的な戦略では例えば以下のような選択肢が考えられます。

①発展途上国の成長に合わせて生産拠点も見直し、日系に限らずタタなど新興メーカーにも部品供給し続ける(顧客や対象国が変わる)
②自動車以外の業界へ進出・強化する(業界が変わり、商習慣や要求レベルが変わる)

①の場合、これから伸びる国のマーケティングなどから始める必要があるでしょう。②の場合は、自社の技術の強みを改めて定義して技術の使い道を国内外に求めることになるでしょう。いずれにしても新規開拓は必須です。異動者業界のような行動様式が似ている少ない顧客に対する仕事のやり方は変えなければなりませんし、自分を伝わるようにアピールする必要があります。

中小製造業の方々は自社の強みを明確に表現できない方が多いと感じています。先日、私が取締役をしていた辰巳工業はダイキャストの金型のメーカーを買収しましたが、その時に元社長に「強みはなんですか?」とお聞きしたところ「ウチなんて大したことないです。がんばってお客さんのところに足を運び続けてたからやってこれました」と回答がきました・・・。

強みを表現できなければ新規顧客を獲得することはできません。どういう苦しい業界はどんな決断をしようと新しい顧客を見つけることは必須で、ブランディングとオンラインマーケティングは必須になるでしょう。

今回はコロナ禍を書いていますが、そもそも人口減で国内市場が縮小しているんです。海外にも仕事を求めなければ食べていけない状況なんです。

今は製造業があまり動けないですが、

・中長期の戦略の可能性を探る
・強みを表現する
・オンラインマーケティングの検討を始める

ぐらいは進められるのではないでしょうか。

ツイッター@tatsumi_vicypにでもご連絡いただければ、相談に乗るぐらいはできます。テレワークなどについても遠慮なくご相談ください。

一緒にハッピーになりましょう!

Written by 辰巳 竜一

中小製造業を応援しています! 辰巳工業株式会社元取締役、中小製造業向け経営コンサルタント(株式会社ヴィサイプ代表取締役)。家業の鋳物工場の成長させた実績から、現在は中小企業のブランディング(国内および海外)や事業戦略から現場改善への一連の統合した活動を支援。

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